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比較・選択肢

シフト管理SaaS比較|飲食店向けにAirシフト・ジョブカン・らくしふを見極める

アルバイトが多く、曜日や時間帯で必要人数が大きく変わる飲食店では、シフト管理に費やす時間が週に数時間に及ぶことも珍しくありません。スタッフの希望をLINEや紙で集め、Excelに転記し、調整して――という一連の作業は、属人的でミスが生まれやすいプロセスです。クラウド型のシフト管理SaaSを使えば、希望収集から表作成、勤怠・給与システムとの連携までをまとめて自動化できます。本記事では、飲食店での導入実績が多いAirシフト・ジョブカン・らくしふ・シフオプ・シェアフルシフトの5サービスを、料金・機能の両面でフラットに比較します。

この記事の情報は2026年6月時点のものです。 料金・機能は各社公式発表をもとに記載していますが、改定される場合があります。導入前に必ず各社の公式サイトでご確認ください。

シフト管理ツール選定の4つの軸

シフト管理SaaSを選ぶ際、飲食店が特に重視すべきポイントは4つです。

1. 希望収集の手軽さ(LINE連携の有無)

スタッフのスマートフォン普及率が高い飲食業では、専用アプリだけでなく、普段使い慣れたLINEから希望を送れるかどうかが定着率に直結します。導入後にスタッフが使い続けてくれなければ、せっかくのシステムも宝の持ち腐れです。

2. 自動シフト作成の精度と柔軟性

スキルや資格、連勤上限、必要ポジション数といった複合条件を加味したうえでシフトを自動生成できるかどうかが、時間削減の鍵です。「自動提案はあくまで叩き台、最終調整は人が行う」という設計のものが使い勝手のよいシステムです。

3. 勤怠・給与システムとの連携

シフトと打刻データが別々のシステムに存在すると、月末の締め作業が二度手間になります。API連携またはCSV連携によって勤怠データを給与計算ソフトへ自動反映できるかを確認してください。

4. 料金体系(月額・従業員課金)

スタッフ数や店舗数の変動が大きい飲食店では、固定月額よりも従業員1人あたりの従量課金のほうがコストを最適化しやすい場合があります。一方で、スタッフ数が多い店舗では固定費のほうが割安になることもあります。


5サービス一覧比較表

※ 料金は税込表記のないものは税別の場合があります。最新情報は各社公式サイトをご確認ください。


各サービスの強み・弱み・向いている店舗

Airシフト

リクルートが提供するシフト管理サービスで、Airレジ・Air給与など「Airビジネスツールズ」との親和性が高いのが最大の強みです。2026年4月より完全有料化(スタッフ1人あたり月額330円・税込)となり、スタッフ2名以下の場合は一律月額990円となっています。

強み: Airレジをすでに使っている飲食店であれば、同一IDで連携でき導入ハードルが低い点が評価されています。シフト作成アシスト機能により、スタッフの希望をもとにワンクリックで大枠のシフトを自動提案します。複数店舗の一元管理にも対応しており、店舗間での人員貸し借り機能も備えています。freee人事労務とのAPI連携では、勤怠データを給与計算に自動反映できます。

弱み: LINEからの希望収集(LINE直接連携)については公式での明記が確認できないため、他社と比較してLINE連携を重視する店舗には確認が必要です。かつての無料プランが廃止されたため、スタッフが少ない小規模店舗では費用対効果をシミュレーションしてから導入を検討するとよいでしょう。

向いている店舗: Airレジ導入済みのカフェ・居酒屋・ファストフード系チェーン、freeeで会計・人事を管理している中小飲食店。


ジョブカン勤怠管理(シフト管理)

株式会社Donutsが提供する勤怠管理システムで、出勤管理・シフト管理・休暇/申請管理・工数管理の4つのモジュールを組み合わせて使えます。シフト管理単体では1ユーザーあたり月額200円(税別)からとなり、機能を追加するごとに100円/ユーザーずつ加算される仕組みです。最低月額は2,200円(税込)です。

強み: LINE公式アカウントとの連携に対応しており、スタッフはLINEからシフトの確認や打刻ができます。給与計算ソフトとの連携が充実しており、freee・マネーフォワード クラウド給与・給与奉行・弥生給与とAPI連携またはCSV連携が可能です。勤怠管理・シフト管理・申請承認までを一元化できるため、管理業務全体の効率化につながります。30日間の無料トライアルで実運用を確認してから契約できる点も安心です。

弱み: シフト管理だけでなく勤怠管理もセットで使うことを想定した設計のため、すでに別の勤怠システムを導入している場合は機能の重複が生じる可能性があります。また、多機能ゆえに設定項目が多く、初期設定に一定の工数がかかるとの口コミも見られます。

向いている店舗: 給与計算や勤怠管理も含めて一気通貫で整備したい飲食チェーン、アルバイト比率が高くシフト変更が頻繁な居酒屋・ファミリーレストラン。


らくしふ

株式会社クロスビット(Xbit)が開発・提供するLINE連携に特化したシフト管理クラウドです。導入事業所数2万を超え、契約継続率99.4%以上という数字が口コミでの高い満足度を裏付けています。料金は公式未公開で、事業所規模や機能によって異なるため、詳細は公式サイトへの問い合わせが必要です。

強み: LINE・LINE WORKSからのシフト希望提出に対応しており、未提出者への自動リマインドもLINEで送信されます。スタッフが使い慣れたLINEだけで完結するため、現場への定着率が高い傾向があります。自動シフト作成機能は数理最適化を採用しており、スキル・連勤日数・必要ポジション数などの複合条件を加味したシフトを数秒で提案します。2025年10月にはAIエージェント機能も発表されており、今後の機能拡張にも注目です。

弱み: 料金が非公開のため、他社との費用比較がしにくいという点はデメリットです。勤怠・給与連携はCSV出力が基本で、API自動連携の対象システムや範囲については公式での詳細確認が必要です。シフト管理に特化したサービスのため、勤怠管理全般を一元化したい場合は別途勤怠システムが必要になることがあります。

向いている店舗: スタッフのLINE活用率が高い居酒屋・カフェ、スタッフ数が多く複雑なシフトを組む飲食チェーン、シフト収集の手間を最優先で削減したい店舗。


シフオプ

リクルートが提供するシフト作成・管理専用のクラウドサービスで、利用ユーザー数は8万人を超えています。料金は1ユーザーあたり月額300円(税別)で、初期費用・サポート費用は無料です。1,000名以上で利用する場合はIDパックプランも用意されています。

強み: POSシステムや給与システムとのAPI連携に対応しており、勤怠データや人件費データを自動連動させることで二重入力を削減できます。法令チェック機能(労働基準法違反警告)を搭載しており、シフト作成段階でコンプライアンスリスクを可視化できる点は飲食店の多店舗展開時に有効です。リクルートが提供するため、Indeed・タウンワークなど求人媒体との連携も親和性があります。

弱み: LINE連携の有無については公式での明記が確認できないため、要問い合わせとなります。自動シフト作成については「過不足警告・調整支援」が中心で、完全自動生成の精度については他社と比較・確認することをお勧めします。

向いている店舗: リクルート系サービスを複数利用している飲食チェーン、法令コンプライアンス管理を重視する多店舗展開企業。


シェアフルシフト(旧Sync Up)

シェアフル株式会社が提供するシフト管理クラウドで、2024年8月にSync Upから現在のサービス名に変更されました。導入企業数は約760社・約17万7,000名が利用しています。料金は公式未公開ですが、ユーザー数・店舗数に応じたオプション追加型の体系であることが確認されています(60日間の無料トライアルあり)。

強み: スキマバイトアプリ「シェアフル」と連携しており、シフトが埋まらない際に即時スキマバイト募集へ自動切り替えできる点が独自の強みです。顔認証・ICカード打刻とシフトの自動突合が可能で、遅刻・残業を色付きで可視化できます。弥生給与・freee給与とのAPI連携により、確定データが給与計算に自動反映されます。

弱み: 料金が非公開のため事前のコスト試算がしにくく、中小飲食店にとって検討のハードルが上がりやすい面があります。スキマバイト連携という独自機能の必要性は店舗によって異なるため、機能過多と感じることもあるかもしれません。

向いている店舗: 繁忙期のスポット人員確保に課題を抱えるチェーン店、スキマバイトと正規スタッフを同一プラットフォームで管理したい飲食企業。


業態・規模別の推奨サービス

小規模店舗(スタッフ10名以下・1店舗)

費用を抑えつつ基本的なシフト管理を導入したいなら、従業員課金で料金がわかりやすいAirシフト(月額330円/人)かジョブカン(200円〜/人)が検討しやすいです。ただし最低月額がジョブカンは2,200円のため、スタッフ数が少ない段階ではAirシフトのほうが割安になるケースがあります。

多店舗チェーン(3店舗以上、スタッフ50名以上)

複数店舗の一元管理と人員差配のしやすさを重視するなら、Airシフトの多店舗機能またはシフオプのAPI連携が有力候補です。スキマバイト活用も視野に入るならシェアフルシフトも選択肢に加えてください。

アルバイト比率が高い店舗(ホール・キッチンで20〜50名規模)

LINEでの希望収集定着率を最優先にするなら、らくしふが有力です。LINE/LINE WORKSとの親和性が高く、スタッフへの導入障壁が低いため、シフト提出率の向上が見込めます。ジョブカンも LINE公式アカウント連携に対応しており、勤怠管理を同時に整備したい場合は検討価値があります。


判断フローチャート

以下の問いに順番に答えることで、自店舗に合ったサービスを絞り込めます。

  • Q1. Airレジなどリクルート系ツールを複数使っているか?
  • Q2. LINEでのシフト希望収集を最優先にしたいか?
  • Q3. 繁忙期のスポット人員確保が課題になっているか?
  • Q4. 勤怠・給与システムの一元化を優先するか?

よくある質問(FAQ)

Q1. Airシフトの無料プランはまだ使えますか?

2026年4月より、Airシフトの無料プランは廃止されました。現在は1スタッフあたり月額330円(税込)、スタッフ2名以下の場合は一律月額990円(税込)の有料プランのみです。詳細はAirシフト公式FAQページでご確認ください。

Q2. LINEでシフト希望を収集できるサービスはどれですか?

らくしふはLINE・LINE WORKS両対応で、希望収集から自動リマインドまでLINEで完結します。ジョブカンはLINE公式アカウントとの連携により、シフト確認・打刻がLINEアプリから行えます。シフオプとシェアフルシフト、Airシフトについては、LINE直接連携の範囲について各社公式サイトでご確認ください。

Q3. 自動シフト作成はどのくらい使えるものですか?

らくしふは数理最適化エンジンを採用し、スキル・連勤・ポジション条件を考慮した複数プランを提案します。ジョブカンはパレットシフト機能でパターンを自動割り当て、禁止条件の設定も可能です。どのサービスも「自動生成はあくまで叩き台、最終調整は人が担う」という設計が基本です。

Q4. 給与計算ソフトとAPI連携できるサービスは?

ジョブカンはfreee・マネーフォワード クラウド給与・給与奉行などとAPI連携(またはCSV連携)に対応しています。AirシフトはfreeeとAPI連携済みです。シェアフルシフトはfreee給与・弥生給与とAPI連携しています。らくしふとシフオプについては、連携先の詳細を各社に問い合わせてご確認ください。

Q5. 複数店舗をまとめて管理できますか?

Airシフト・シフオプ・シェアフルシフト・らくしふはいずれも複数店舗対応を明示しています。ジョブカンも多拠点管理に対応しています。店舗数が多い場合や、店舗間での人員差配を頻繁に行う場合は、各社に具体的な管理方法や追加費用の有無を確認するとよいでしょう。


📖 さらに深く知る(第3弾より)


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参考・引用元