記事が見つからないか、一時的に取得できませんでした。ブログ一覧からもう一度お探しください。
飲食店向け会計ソフト比較|freee・マネーフォワード・弥生を選ぶ基準
毎日の売上入力、領収書の整理、確定申告の準備——飲食店を経営していると、本業の料理や接客に加えて経理作業が重くのしかかります。「もっと楽に帳簿をつけたい」「税理士への資料作成に追われたくない」そんな悩みを抱えるオーナーの方に向けて、主要3サービスの特徴と選び方をまとめました。
この記事の情報は2026年6月時点のものです。料金・機能は各社の公式サイトで最新情報をご確認ください。
会計ソフトを選ぶ4つの基準
飲食店が会計ソフトを選ぶ際に確認すべき軸は、大きく4つに分かれます。
1. 料金(月額・年額)
個人事業主か法人かによってプランが異なります。年払いと月払いでは年間数千〜数万円の差が生まれるため、支払い方法も含めて比較しましょう。
2. POS・レジ連携
スマレジ・Airレジ・Squareなど、普段使っているPOSレジと自動連携できれば、日次の売上仕訳が自動化されます。手入力の手間が大幅に省けるため、飲食店にとって最重要ポイントの一つです。
3. サポート体制
電話・チャット・メールの対応範囲はプランや会社によって大きく異なります。繁忙期に問題が起きたとき、すぐに相談できるかどうかは安心感につながります。
4. インボイス・電子帳簿保存法への対応
2023年10月に始まったインボイス制度では、現在(2026年10月まで)は免税事業者からの仕入れについて80%の仕入税額控除の経過措置が適用されています。2026年10月以降は50%に引き下げられるため、適切な記録管理が一層重要になります。電子帳簿保存法についても、電子取引データの保存が義務化されており、対応ソフトを使うことで要件を満たしやすくなります。
3サービス 一覧比較表
※料金はすべて税抜・目安です。公式サイトで最新の税込価格をご確認ください。
※Squareの弥生との直接連携については公式未公開のため、要問い合わせです。
各サービスの強み・弱み・適性
freee会計
強み
freee会計は「仕訳」という専門用語を極力使わず、収入・支出を入力するだけで帳簿が自動生成される設計になっています。簿記の知識がなくても直感的に使い始めやすい点が、個人事業主から高く評価されています。スマレジ・Airレジ・Squareといった主要POSレジとの連携が幅広く、飲食店との相性は良好です。飲食店向けの専用マニュアルも公式サポートセンターで公開されており、業界特有の仕訳(まかない・食材費の按分など)を学びやすい環境が整っています。カスタムレポート機能で店舗ごとの売上分析ができるため、多店舗経営や法人化後も対応しやすい拡張性があります。
弱み
UI設計が独自性を持つため、簿記知識がある経営者や従来のデスクトップ会計に慣れた方からは「操作が特殊で慣れるまで時間がかかる」という声もあります。チャット・メールサポートについては、マニュアル通りの返答になりがちという口コミも見られます。電話サポートは上位プランのみの対応です。
こんな方に向いている
- 簿記の知識がなく、会計初心者の個人経営者
- スマレジ・Airレジ・Squareを使っており、売上の自動連携を重視する方
- 将来的な法人化や多店舗展開を見据えている方
マネーフォワード クラウド会計
強み
銀行口座・クレジットカード・各種サービスとの連携が三社の中で最も充実しているとされています。複数の口座や決済手段を使っている飲食店でも、データが自動で集約されるため、経理担当者の入力負荷が下がります。スマレジ・Airレジ・Square・STORESレジなど主要POSレジと連携可能です。給与計算・経費精算・請求書といった周辺ツールも同一ブランドで揃えられるため、バックオフィス全体を一元管理したい法人や多店舗チェーンには使いやすい体系です。電子帳簿保存法についてはJIIMA認証を取得しており、法的要件を満たした証憑管理が可能です。
弱み
個人向けプランでは電話サポートがパーソナルプラス以上に限定されています。2025年6月に料金改定(値上げ)が実施されており、長期利用コストを再確認する必要があります。また、機能が多いため、シンプルな帳簿付けだけを求める個人事業主には「多機能すぎる」と感じるケースもあります。
こんな方に向いている
- 銀行口座・クレジットカードの数が多く、自動連携で入力を省力化したい方
- 給与計算・経費精算も含めてバックオフィス全体を効率化したい法人
- 顧問税理士と連携してリアルタイムでデータ共有したい方
やよいの青色申告 オンライン
強み
27年連続で年間販売数量No.1(弥生株式会社公表)を誇る実績があります。セルフ・ベーシックプランは次年度から料金が発生する仕組みで、初年度は無料で使い始められます。操作画面が比較的シンプルで、会計処理よりも「確定申告書類の作成」を優先したい個人事業主に向いています。e-Tax連携による電子申告にも対応しており、税務署への書類提出がオンラインで完結します。電話・メール・チャットでのサポートはベーシックプラン以上で利用でき、トータルプラン加入者はフリーダイヤルによる手厚いサポートを受けられます。スマレジとの連携によってレジ締め時刻に売上データが自動転送される機能も備わっています。
弱み
個人事業主専用のソフトであり、法人利用には別製品(弥生会計 Next)が必要です。法人成りを検討している方は、切り替え時にデータ移行の手間が生じます。Squareとの直接連携については公式サイトで明記されていないため、事前に問い合わせが必要です。
こんな方に向いている
- 個人事業主として確定申告(青色申告)を自分で行いたい方
- コストを抑えて会計ソフトを試してみたい方(初年度無料)
- 電話サポートを重視し、困ったときにすぐ相談したい方
- スマレジを使っており、弥生との連携で売上を自動仕訳したい方
業態別・規模別 推奨まとめ
個人経営の小規模飲食店(個人事業主)
まず試したいなら「やよいの青色申告 オンライン」のセルフプランが初年度無料でリスクが低く、おすすめです。会計の自動化や銀行連携を重視するなら「freee会計 スタンダード」か「マネーフォワード クラウド会計 パーソナル」が選択肢になります。消費税の課税事業者(売上1,000万円超)の方はfreeeのスターター(消費税申告非対応)では対応できないため、スタンダード以上を選ぶ必要があります。
法人化済みの飲食店(一人法人・小規模法人)
「freee会計 ひとり法人プラン」「マネーフォワード クラウド会計 ひとり法人プラン」「弥生会計 Next エントリープラン」の3択です。給与計算・経費精算も含めてまとめて管理したい場合は、マネーフォワードのスモールビジネスプランへの移行も検討に値します。
多店舗展開・中規模チェーン(法人)
複数拠点のデータを一元管理し、税理士とリアルタイム連携したいなら「マネーフォワード クラウド会計 スモールビジネス〜ビジネスプラン」か「freee会計 スタンダード以上」が適しています。freeeはカスタムレポートで部門別・店舗別の収益分析が可能です。
判断フローチャート
以下の質問に順番に答えていくことで、自分に合ったサービスを絞り込めます。
- Q1. 個人事業主ですか、それとも法人ですか?
- Q2. 確定申告(青色申告)を自分で完結させたいですか?
- Q3. 銀行口座・クレジットカードの連携を優先しますか?
- Q4. 従業員の給与計算や経費精算も一元管理したいですか?
- Q5. 多店舗展開や経営分析レポートを重視しますか?
よくある質問(FAQ)
Q. 飲食店はインボイス登録事業者になる必要がありますか?
A. 売上が1,000万円を超える課税事業者はインボイス(適格請求書)の発行義務があります。免税事業者でも、取引先(業者・フランチャイズ本部など)からインボイス対応を求められるケースがあります。今回ご紹介した3サービスはいずれもインボイス対応済みです。経過措置(2026年10月から控除率が80%→50%に変更)については顧問税理士や各社サポートにご確認ください。
Q. 無料で使い始められるサービスはありますか?
A. やよいの青色申告 オンラインのセルフ・ベーシックプランは初年度無料(次年度から有料)で利用できます。freee会計とマネーフォワード クラウド会計はそれぞれ30日間の無料トライアル期間が設けられています(条件は公式サイトをご確認ください)。
Q. 電子帳簿保存法に対応していないと罰則はありますか?
A. 電子取引データを紙に印刷して保存することは2024年1月から原則として認められなくなりました。ソフトを使って電子データのまま保存し、検索要件を満たすことが必要です。今回ご紹介した3サービスは電子帳簿保存法への対応を謳っていますが、具体的な要件充足の範囲は各社の公式情報でご確認ください。
Q. 顧問税理士がいる場合、ソフトは税理士に合わせるべきですか?
A. 税理士によって使い慣れているソフトが異なります。顧問税理士がいる場合は、まず先生に相談してみることをおすすめします。freee・マネーフォワード・弥生のいずれも税理士向けの連携機能を備えており、どのソフトでもデータ共有は可能です。
Q. POSレジをまだ導入していない場合、どのレジがおすすめですか?
A. 会計ソフトとの連携を重視するなら、スマレジ(3社すべてと連携可)かSquare(freee・マネーフォワードと連携可)が選択肢として挙がります。使いたい会計ソフトとレジの組み合わせを先に決めてから、両方の公式サイトで連携可否を確認することをおすすめします。
📖 さらに深く知る(第3弾より)
<!-- RELATED -->
関連記事:compare-shift-management-tools / compare-corporate-vs-personal
参考・引用元
- freee会計 個人プラン情報:https://hatenabase.jp/blog/freee-accounting-pricing-plans-2025/
- freee会計 法人プラン情報:https://collabonet.org/column/what-is-freee-accounting-corporate
- freee会計 飲食店向けページ:https://www.freee.co.jp/accounting/small-medium/industry/restaurant/
- freee 電子帳簿保存法対応:https://www.freee.co.jp/electronic-book/kaikei/
- freeeとPOSレジ連携まとめ:https://rejichoice.jp/freee-posregi/
- マネーフォワード クラウド会計 料金:https://tool-compass.com/moneyforward-price-plan/
- マネーフォワード クラウド会計 法人:https://collabonet.org/column/what-is-moneyforward-cloud-corporate
- マネーフォワード POSレジ連携:https://biz.moneyforward.com/accounting/function/cash-register/
- やよいの青色申告 オンライン 価格改定:https://www.yayoi-kk.co.jp/yss/info/20250901.html
- やよいの青色申告 POSレジ連携:https://www.yayoi-kk.co.jp/shinkoku/aoiroshinkoku/function/posregi/
- 弥生会計 Next 料金:https://www.yayoi-kk.co.jp/kaikei/kaikei-next/simulation/
- インボイス制度 経過措置(2026年):https://www.fas-calm.co.jp/blog/2025/12/17/invoice-keikasochi-menzei-taiou-2026/