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比較・選択肢

飲食店の決済端末・ゲートウェイ比較|手数料と入金サイクルで選ぶ

キャッシュレス化が加速する日本の飲食業界では、決済端末の選択がそのまま経営コストに直結します。同じ1,000円の会計でも、手数料率が2%と3%では取り分に10円の差が生じます。月商300万円の店舗なら年間36万円の差になります。本記事では、Square・Airペイ・STORES決済・stera pack・PayPayの5サービスを、公式情報をもとに手数料率・入金サイクル・端末費用・対応ブランドの4軸で比較します。導入を検討中の方も、現在使っているサービスを見直したい方も、ぜひ参考にしてください。

この記事の情報は2026年6月時点のものです。 各社の料金や条件は随時変更されることがあります。必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。

決済端末を選ぶ4つの基準

1. 手数料率(決済種別ごとに確認)

手数料率はサービスによって「クレジットカード」「電子マネー」「QRコード決済」で料率が異なることがあります。比較する際は、自店舗で多く使われる決済手段の料率を重点的に確認することが重要です。また、年間売上規模によって適用される料率が変わるサービスもあります。

2. 入金サイクルと振込手数料

入金サイクルはキャッシュフローに直結します。月1回入金と月6回入金では、手元資金の余裕に大きな差が出ます。開業直後や仕入れコストが重い業態では、入金頻度を重視した選択が現実的です。振込手数料は無料のサービスが多いですが、銀行口座の種類によって変わるケースもあります。

3. 端末費用と月額コスト

初期費用ゼロを謳うサービスでも、月額料金が発生するものがあります。月商規模が小さいうちは月額固定費がない選択肢の方が有利な場合があります。端末の貸し出し条件や故障時の対応も確認しましょう。

4. 対応ブランドとPOSレジ連携

インバウンド客が多い立地では、銀聯・Alipay・WeChat Payへの対応が重要です。また、既存のPOSレジとの連携可否は業務効率に直結します。


5サービス比較表

※手数料率は税別・公式情報をもとに作成。「公式未公開」と記載がない限り公式サイトに掲載された数値です。条件により異なるため、最新情報は各社公式サイトでご確認ください。


各サービスの強み・弱み・適性

Square(スクエア)

強み

Squareの最大の特徴は、シンプルな料金体系と導入の手軽さです。年商3,000万円未満の中小事業者であれば、クレカ・電子マネー・QRコードすべてを一律2.5%で受け付けられます(※それ以上の規模は3.25%)。月額費用が完全無料のため、売上に対してのみコストが発生します。入金は最短翌営業日(三井住友・みずほ銀行口座の場合)で、キャッシュフローも安定させやすいです。スマホでタッチ決済(Tap to Pay)を使えば端末費用ゼロで始められます。自社のPOSレジアプリとの連携もスムーズです。

弱み

年商3,000万円を超えると手数料率が3.25%に上がり、他サービスと比べてコスト面が不利になります。電子マネーやQRコードの手数料も一律3.25%のため、QR決済を主力にしたい店舗には割高に感じることがあります。

適性

開業間もない小規模店舗、個人経営のカフェや小料理屋、移動販売など。月額固定費を抑えたい事業者に向いています。


Airペイ(エアペイ)

強み

リクルートが運営するAirペイは、2024年12月に中小事業者向けの「決済手数料ディスカウントプログラム」を導入し、クレカ手数料を3.24%から2.48%に引き下げました。月額費用・初期費用ともに無料で、端末も飲食店向けの無償貸与プログラム(条件あり)を利用できます。三大メガバンク(みずほ・三菱UFJ・三井住友)口座を登録すると月6回の入金が可能で、飲食店にとって資金繰りがしやすい設計です。Airレジとの連携で受発注から会計まで一貫したデータ管理ができます。QRコードの「COIN+」は0.99%と業界最安水準です。

弱み

iPadOSにしか対応しておらず、Androidには非対応です。QRコード決済はSmartCode経由の一部ブランドに限られ、PayPayを直接申込む場合は別途手続きが必要な場合があります。また、ディスカウントプログラムには適用条件があるため、必ず事前確認が必要です。

適性

Airレジ(エアレジ)をすでに使っている店舗、iPadで運用している店舗、メガバンク口座を使っていて入金頻度を重視する飲食店。


STORES決済(ストアーズ決済)

強み

2026年3月にプラン体系を刷新したSTORES決済は、スタンダードプラン(月額3,300円)を選ぶとクレカ手数料が1.98%〜と5社中で最安水準になります。電子マネー(交通系IC)も1.98%と低く設定されています。スタンダードプランでは端末が実質無料で利用でき、手動入金を使えば最短翌々日の入金も可能です。ネットショップ・POSレジ・予約管理を同一プラットフォームで運用できる点も魅力です。

弱み

月額3,300円を払ってスタンダードプランを使う場合、月商が少ないとフリープランより割高になることがあります。フリープランの手数料は2.48%と他社と同水準です。自動入金は月末締め翌月末払いと入金サイクルが長い点に注意が必要です。

適性

ネットショップと実店舗を並行運営している飲食店、月商がある程度見込めてコスト削減を重視する店舗。


stera pack(ステラパック)

強み

三井住友カードが運営するstera packは、タブレット一体型端末で30種以上の決済に対応します。初年度は月額無料で使い始められ、2年目以降も月商(年間キャッシュレス売上3,000万円以上)の条件を満たせば月額が無料になります。スモールビジネスプランではクレカ手数料が1.98%と低く、電子マネー・QRも同水準で設定されています。入金サイクルは月2〜6回から選べる柔軟な設計で、三井住友銀行口座なら振込手数料無料です。全国9種類の交通系IC、銀聯、主要QR決済と幅広いブランドに対応しています。

弱み

2年目以降の月額3,300円は固定費として重くなる場合があります。また、月額無料条件(年商3,000万円以上)は小規模店舗には達しにくいハードルです。審査が厳しめという評判もあります。

適性

三井住友カードとの取引関係がある店舗、インバウンド客が多い観光地の飲食店、複数の決済手段を一括導入したい多店舗展開チェーン。


PayPay(店舗向け)

強み

QRコードのみで始められるため、端末ゼロ・工事ゼロで最短即日導入が可能です。国内最大規模の7,400万人超のユーザー基盤を持ち、特に若年層・インバウンド客への対応力が高いです。通常プランは月額無料で、月末締め翌月払いの自動入金なら振込手数料は無料。マイストアライトプランを使えばQRコード決済の手数料が1.60%まで下がります。

弱み

クレジットカードや電子マネーには対応していないため、カード決済希望の顧客には別の手段が必要です。クレカ対応が必要な場合は他サービスとの併用が前提になります。月次入金サイクルはキャッシュフロー管理が難しい店舗には向きません。

適性

カード決済をすでに別サービスで持っている店舗のQR追加導入、小規模な屋台・フードトラック、客層がPayPayユーザーに集中している業態。


業態別・規模別の推奨

小規模店舗(月商100万円未満)

まず検討したいのはSquareです。月額固定費がかからず、年商3,000万円未満なら2.5%の均一手数料で全決済をカバーできます。導入の手軽さと管理の簡便さは業界トップクラスです。QRコード決済のみ先行導入したい場合は、費用ゼロで始められるPayPayが候補になります。

中規模店舗(月商100〜500万円)

AirペイまたはSTORES決済(スタンダードプラン)が有力な選択肢です。Airペイはメガバンク口座を持っていれば月6回の入金で資金繰りをしやすく、月額費用もかかりません。STORES決済スタンダードプランはクレカ手数料1.98%が5社中最安水準で、月商が増えるほどコスト優位が出やすくなります。

多店舗展開・客単価が高い業態(月商500万円以上・複数店舗)

stera packが選択肢に浮上します。年商3,000万円以上なら月額費用が無料になり、銀聯や交通系ICを含む幅広いブランドを一台で管理できます。三井住友カードとの金融面での親和性も、多店舗チェーンには利点となります。


判断フローチャート

以下の分岐を順番にたどると、自店舗に向いているサービスを絞り込めます。

  • クレジットカード対応が必要か?
  • 月額固定費を完全にゼロにしたいか?
  • 入金頻度を月6回にしたいか?
  • POS連携はどのシステムを使っているか?
  • インバウンド客(訪日外国人)が多いか?

よくある質問(FAQ)

Q1. 手数料率が低ければ低いほど良いですか?

手数料率だけで判断するのは早計です。月額費用、端末コスト、入金サイクル、対応ブランドを合わせてトータルコストで比較することが重要です。たとえばスタンダードプランで月額3,300円かかるSTORES決済でも、手数料が1.98%なら一定の月商を超えた時点でSquare(2.5%・月額無料)よりも安くなります。

Q2. 複数の決済サービスを併用しても良いですか?

可能ですが、管理の手間が増えます。売上データや入金タイミングがサービスごとに異なるため、経理の煩雑さにつながります。できれば一つのサービスに統一し、QRコードが弱い場合のみPayPayを補完的に追加するといった形が現実的です。

Q3. インバウンド客向けにはどれが一番対応しているですか?

銀聯・Alipay+・WeChat Payの3つに対応しているSquareまたはstera packが優位です。どちらも追加手続きは必要ですが、同一端末でまとめて対応できます。

Q4. QRコード決済の手数料は今後上がりますか?

各社の動向は未確定です。PayPayは過去に0%から有料化した経緯があります。現在の手数料が将来も継続する保証はないため、契約条件の変更通知を定期的に確認することをお勧めします。

Q5. Airペイのディスカウントプログラムに条件はありますか?

はい、条件があります。中小事業者向けの条件(資本金・従業員数等)を満たす必要があり、申込み時に確認が必要です。通常料率の3.24%と異なる2.48%が適用されるかどうかは、公式サイトまたはサポートへの問い合わせで確認してください。


📖 さらに深く知る(第3弾より)


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参考・引用元