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雨の日に客が来ない店の対策|売上の落ち込みを和らげる当日施策

朝の天気予報で雨マークを見るたび、「今日も客足が鈍るかもしれない」と気が重くなる。立地によっては毎月のように繰り返されます。雨の日に客数が落ちるのは多くの店が実感していますが、打てる手がないわけではありません。本記事では、雨の予報が出た当日に動ける告知・クーポン・テイクアウト・客単価の施策を、業態ごとの効き方の違いとあわせてまとめました。

雨の日に客足が落ちやすい理由

傘を差す、靴や服が濡れる、荷物が増える。この小さな面倒の積み重ねが外出をためらわせます。来店は、料理の魅力だけでなく「行くまでの億劫さ」とのてんびんで決まります。

事業者の実感もデータに表れています。飲食店ドットコム(運営:シンクロ・フード)が2024年6月に433名へ行った調査では、雨の日について72.5%が「来店数が少ないと感じる」と回答しました(出典:飲食店ドットコム ジャーナル、2024年)。徒歩や自転車の客が多い住宅地ほど打撃を受けやすく、商業施設内の店舗は影響が比較的少ない傾向もうかがえます。

なお、天候と飲食店売上の関係を直接示した公的統計は、2026年時点で確認できませんでした。本記事の「落ちやすい」は事業者アンケートや一般的傾向にもとづくもので、断定ではありません。

当日告知で「行く理由」を作る

雨の日対策の核心は、来店の億劫さを上回る「今日行く理由」をその日のうちに届けることです。即時性の高いツールほど効きます。

LINE・ストーリーズ・Googleを同時に

手元の友だちに直接届くLINEは、雨の日告知と相性が良いツールです。総務省「令和7年版 情報通信白書」によると、LINEの利用率は全体94.9%、60代でも91.1%と幅広い世代に浸透しています(出典:総務省、2024年調査)。開封率も一般に約60%とされ、メールの約20%を上回るといわれます(ベンダー公表値のため目安)。「本日雨につき、ご来店の方にドリンク1杯サービス。20時まで」のように、いつまで・何が得かを一文で伝えます。

あわせて24時間で消えるInstagramストーリーズと、「店名+エリア」で検索した人に届くGoogleビジネスプロフィールの「最新情報」にも同じ告知を載せると、SNS未フォローの新規客まで接点が広がります。Googleの整え方は関連記事で触れます。

来店ハードルを下げるクーポンを設計する

告知と並ぶ柱が、来店の面倒を上回る特典です。当日の来店を増やす「その場で割引・1品サービス」と、来店回数を増やす「次回使えるクーポン」に分けて整理できます。後者を雨の日に手渡せば、晴れた日の再訪も見込めます。

ただし同調査では、雨の日の売上対策を実施した事業者のうち「効果があった」は31.6%にとどまりました。割引が必ず報われるわけではない前提で設計します。利益を削りたくなければ、現金値引きより温かいスープ一杯やポイント2倍など原価を抑えやすい特典が向きます。

来店以外の経路と客単価で補う

雨で来店が鈍っても、需要が消えるわけではありません。「外に出たくないが、いつもの料理は食べたい」という気持ちが強まる雨の日は、テイクアウトやデリバリーの出番です。当日のLINEで「本日は配達も承ります」と添えるだけでも受け皿になります。予約済みの客は多少の雨ではキャンセルしにくく、普段から予約を取りやすくしておくと天候に揺れにくい土台ができます。

客単価で補う発想も効きます。冷えて来店した客に濃厚なスープや鍋もの、ホットドリンクを「雨の日のおすすめ」として打ち出せば、満足度と単価の両方に効きます。支出側も、仕込み量と発注を控えめにし、来店が少ない時間帯は出勤を調整して、食材ロスと人件費を抑えます。

業態によって効く手は変わる

前述の調査では業態別で「バー」が86%と最も「客数が少ない」と感じる一方、「フランス料理」「懐石・会席料理」は30%台にとどまりました(同調査)。客単価が高く予約来店が中心の業態ほど、影響を受けにくいようです。

  • ランチ依存の店:社食やコンビニへ流れやすく打撃が大きい。朝に「本日お弁当あります」とテイクアウトを発信する
  • 居酒屋・バー:当日のふらっと来店が減りやすい分、コースや飲み放題の事前予約で安定させる
  • カフェ:「雨宿りしたい」「ゆっくりしたい」需要を、作業しやすい席と温かいドリンクで取り込む
  • フレンチ・コース主体:もともと影響が小さい。値引きより予約のしやすさと記念日対応を訴求する

雨の日 当日アクション チェックリスト

雨の予報が出た日に、朝・開店前・営業中の流れで動けるよう整理しました。

朝(出勤前〜直後):

雨の強さと時間帯から来店への影響を見積もる
仕込み量・発注とシフトを、来店見込みに合わせて調整する

開店前:

雨の日限定メニュー・特典を決め、内容と期限を明確にする
LINE一斉配信・ストーリーズ・Googleの最新情報に同じ告知を投稿する
テイクアウト・デリバリー対応の可否を告知に明記する

営業中:

温かい一品やデザートを「雨の日のおすすめ」として自然に提案する
次回使えるクーポンを手渡し、来店数や反応をメモして次に活かす

まとめ

  • 雨の日に客足が落ちるのは多くの店の実感(72.5%が「少ない」と回答)ですが、告知・特典・客単価の工夫で和らげられます
  • LINE・ストーリーズ・Googleで「今日行く理由」を届け、テイクアウトや予約で来店以外も開きます
  • ランチ依存店はテイクアウト、居酒屋は事前予約、カフェは長居需要と、業態で打ち手を変えます

明日から動ける一歩として、雨の予報が出た日に送る「LINE一斉配信の文面」を1つだけ作って保存しておいてください。当日に考える手間が消え、雨を見た瞬間に告知を出せます。

📖 さらに深く知る(第3弾より)

参考資料


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