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数値経営

月次決算を翌月5日に締める手順|数字を「間に合う」状態にする

先月が黒字だったのか赤字だったのか、それがわかるのが翌月の下旬、という店は少なくありません。しかし数字が出るのが遅いほど、打てる手は遅れます。赤字に気づいたときには、もう次の赤字が進んでいる。月次決算を翌月5日に締められれば、手を打つ時間が生まれます。この記事では、特別なソフトなしでも月次決算を早めるために、日次・週次・月次に作業を分解する手順をまとめます。「決算は難しい」という思い込みを外し、今月末から始められる形に落とし込みます。

なぜ月次決算は遅れるのか

月末に作業が集中する

月次決算が遅れる最大の原因は、伝票・請求書・在庫の集計を月末にまとめてやることです。一ヶ月分を一気に処理しようとするから時間がかかり、資料探しに追われます。日々のうちに分散させれば、月末の山は低くなります。

数字が揃わないと意思決定が止まる

原価率人件費率も、月次決算が出て初めて確定します。決算が遅ければ、FL比率の見直しも仕入交渉もその分遅れます。決算の早期化は、すべての数値管理のスタート地点です。

日次でやること

売上と現金をその日のうちに確定する

閉店後にレジを締め、売上と現金残高をその日のうちに記録します。現金とキャッシュレス、それぞれの売上を分けておくと、入金のタイミング管理も楽になります。

仕入伝票をその都度デジタル化する

仕入伝票をためておかず、受け取ったその日に撮影・入力します。クラウド会計やアプリを使うなら、スマホ撮影だけで台帳に乗るものもあります。「あとでまとめて」をなくすのが、早期化の一番の近道です。

週次でやること

人件費と主要コストを週で推移を見る

シフト実績から週単位の人件費を拾い、売上と並べて見ます。週ごとに見ておけば、コストが膨らんだ週をその月のうちに修正できます。月末にまとめて気づくより、手打ちが早くなります。

簡易な週次 PL をつくる

売上、原価、人件費の3つだけでも週次で並べれば、月末を待たずに利益の出方が見えます。厳密さより、同じ形式で毎週続けることを優先します。

月次でやること

棚卸しを月末に確実に行う

原価を正しく出すには、期末在庫の棚卸しが欠かせません。主要食材だけでも月末に数えておくと、原価率の精度が上がります。棚卸しを決めた日にルーチン化すると、決算が止まらなくなります。

月次推移表に転記して振り返る

確定した数字を月次推移表に並べ、前月・前年と比べます。単月の良し悪しより、流れで見ると判断を誤りにくくなります。

【チェックリスト】翌月5日締めの作業分解

【毎日】
□ レジ締めと現金残高を記録(現金/キャッシュレスを分ける)
□ 仕入伝票をその日に撮影・入力
【毎週】
□ 週次の売上・原価・人件費を集計
□ シフト実績から人件費を確定
【月末】
□ 主要食材の棚卸し(期末在庫)
□ 未処理の仕入・経費伝票をすべて入力
【翌月1〜5日】
□ 原価・人件費を確定しPLを締める
□ 月次推移表に転記し、翌月の打ち手を1つ決める

「その日のうち」と「その週のうち」に分けるだけで、月末の作業量は大きく減ります。

まとめ

  • 月次決算が遅れる最大の原因は、作業の月末集中です。
  • 日次・週次に分散させれば、特別なソフトなしでも翌月5日締めは狙えます。
  • 決算の早期化は、すべての数値管理と手打ちの出発点になります。

明日から動ける一歩:まずは「仕入伝票をその日に撮影」だけを始めてみてください。ためずに処理する習慣がつくと、月末の重さが明らかに軽くなります。


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